防火シャッター・防火扉は、火災が発生したときに完全に閉鎖し、火災が燃え広がらないようにするだけでなく、建物内にいる人々が安全に避難できるように煙や炎を遮断するものです。特に、煙又は熱感知器と連動して自動閉鎖するものがあるため、定期点検などの日常の維持管理が十分におこなわれていないと、火災時にそれらの機能が十分に発揮できないおそれがあります。また、感知器はほこりの蓄積、高湿度、経年劣化により、火災以外の原因で作動する「非火災報」が起こることがあります。
このような防火シャッター・防火扉の誤作動による二次災害を防ぐために、平成17年に建築基準法施行令第112条14項が改正され、「閉鎖作動時の危害防止機構等の設置」が義務付けられるようになりました。防火シャッター・防火扉の防火性能の確保、特に閉鎖作動時の危害防止の面から、建築物の管理など関係者による日常点検や、点検資格者による定期点検の重要性が改めて指摘されています。
この図は一般的な防火シャッター・防火扉の設置例です。
A:感知器(煙/熱) |
日頃から各設備について普段と違う音、見た目、動作などの変化に注意して見てください。
点検には専門の知識と高度な技術を必要とし、危険を伴う点検箇所もあります。点検については、防火シャッター・ドア保守点検専門技術者におまかせください。
6ヶ月に1回以上の定期点検を推奨します。
防火シャッター・防火扉・連動制御設備について、点検資格者が確実に点検を行います。
1.点検システムのご説明 |
お客様のご要望をお伺いします。 | |
2.現地調査 |
機器の配置などを調査し、ご要望にあった点検計画をご提案します。 | |
3.お見積・ご契約 |
点検の日時、手順など細部の説明を行います。 日程が決まりましたら点検の実施を設備関係者にお知らせください。 | |
4.打合せ |
点検資格者が点検を行います。必ず点検資格証をご確認ください。 点検には立合いをお願いします。 | |
5.点検の実施 |
点検資格者が点検を行います。必ず点検資格証をご確認ください。 点検には立合いをお願いします。 | |
6.報告書の提出 |
点検完了後、点検報告書を提出します。 設備が元の状態に復旧されているかご確認のうえ、報告書に署名、捺印をお願いします。 |