当協会は、1964年(昭和39年)、社団法人 日本シヤッター工業会として設立し、その後、2000年(平成12年)、社団法人 日本シヤッター・ドア協会と改称し、シャッター及び防火ドアまで含めた防火設備に関する適切な普及・促進を図るため各種の事業を運営してまいりました。
とくに近年では、建築物に設置されているシャッター・ドアのストックは膨大なものとなっており、それらの製品が経年変化のなかで安全性を確保し適切に機能を果たすためには、維持管理のあり方や定期的な保守点検が不可欠であるということから、協会として保守点検の法制化を目指し、学識経験者や専門家を交えて幅広く検討を進めてまいりました。
こうした中で、2014年(平成26年)6月、建築基準法が改正され防火設備に関する新たな検査資格者制度が創設され、2016年(平成28年)6月に施行されました。
当協会ではこれに関連して、制度の実施に向けて設置された委員会への委員派遣や検査資格者講習への講師派遣、また実技講習については協会の受託事業として協会をあげて実施しているところです。
一方、近年、ゲリラ豪雨の発生に鑑み、防災事業の一環として浸水防止用設備に関する検討を開始し、ユーザーが設置するための基準づくりや、幅広く普及のための施策づくりに取り組んでいます。
また、シャッタ-・ドアの施工者の技能向上を図る技能検定制度の導入にも注力致しております。
当協会は、2013年(平成25年)4月に公益法人改革により一般社団法人に移行いたしましたが、これからも、安全・安心に関わる事業活動の推進・向上を図り、社会に貢献してまいりたいと存じます。
会長 潮崎 敏彦